『東京くらし防災』というガイドブック

3年前に『東京防災』という防災ブックが東京都から発行され都民全戸に配布されました。この冊子は情報のわかりやすさを認証する「伝わるデザイン認証」を受けた冊子で、「非常にわかりやすい」と都民から好評でして、都民のみならず東京都以外の方々からも引き合いがあり、都内の一部の書店での販売もされています。

それから都知事が変わったことが背景にあるわけではないのでしょうが、今年3月に『東京くらし防災』という、またこれが良くできた冊子が東京都から発行されました。

この防災ブックは、女性目線で作られており、いつもの暮らしの中でできる防災のやり方が記されています東京都のコメントを引用すると「女性の防災への参画を促すとともに、都民の一層きめ細やかな災害への備えを促進することを目的として、女性の視点から防災ブック「東京くらし防災」を作成しました」となっております。女性特有の悩みなどにも向き合って作成されており、都民に限らず大変参考になる冊子だと思います。ちなみに、デザインそのものも、先の東京防災は黄色をメインにデザインされておりましたが、今回はピンクの表紙に女性のイラストと、女性を意識したつくりになっています。

さて、防災自体は私の専門分野ではないので置いておいて、この冊子のどこが優れているか、『情報をわかりやすく伝える』というユニバーサルデザインの観点で見ていきます。

まず表紙をみると左下に切り込みが入っているのがわかるかと思います。これは視覚障害がある人にも音声コードがあることがわかるアクセシブルデザインです。スマホに専用アプリが入っていれば音声読み上げで情報を伝えてくれる仕組みになっています。

また、先ほど記したピンクのカラーですが、これは女性向けだからということだけではなくて、どんな人にも見やすい色という配慮で選ばれた色でもあります。もちろん、本文を見ていただくと読みやすくわかりやすい書体が使われていたりと、ストレスを感じることなく読んで頂けるのではないかと思います。

このように『防災』という人の生命を守る重要な情報ですから、一人でも多くの方々に「見やすく・わかりやすく・伝わりやすく」制作するという姿勢は非常に重要なことです。まさに災害時には生命を左右することになるわけですから。

このように東京都は、情報のユニバーサルデザイン・バリアフリーに非常に理解があり実践して情報提供を行っております。表3を開くとUCDAによる「伝わるデザイン」の認証マークが記されています。このマークは、第三者機関であるUCDAによって「この冊子が伝わりやすいデザインである」とお墨付きをもらっていることを意味しています。先の『東京防災』もそうでしたが、今回の『東京くらし防災』も認証を取得しているわけですね。

『東京くらし防災』はネットで販売されているようですので、皆様も一冊お手元に置いておかれてはいかがでしょうか。

今まで見てきた防災ブックとは一味違う、すごくわかりやすい冊子だということが体験できると思います。

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