静岡県中小企業者等物価高騰緊急対策事業費補助金が大変なことに

昨日から募集が開始された静岡県中小企業者等物価高騰緊急対策事業費補助金ですが、開始から2時間ほどでシステムがダウンしてしまい受付中止になってしまいました。
今回の電子申請では(ご丁寧に)申請画面で予算消化状況が表示される仕組みになっており、私も興味があったので申請画面で申請状況を見ていたのですが、募集開始2時間ほどで8億円の予算に対し10億円超の予算消化と表示されておりました。すでに予算オーバーです。
「そんな馬鹿な!」と思ってみていたのですが、しばらくして申請画面がクローズされ閲覧できなくなりました。
そして静岡県及び事務局からの申請システム不具合のお詫びのメッセージが公開され2日目の本日(11月29日)もその状態です。

私が「そんな馬鹿な!」と思ったのはこの2点です。

①開始2時間で10億円超の補助金申請があったという表示
補助上限額50万円の補助金ですから、単純に考えて10億の予算に達するとしたら2000社の申請があったということです。わずか2時間の間に2000社が電子申請するとは思えません。従って、この表示を見たときに真っ先にシステムがおかしいと思いました。
今回のこの補助金と同じような規模感(補助金の額で)の補助金が小規模事業者持続化補助金です。この補助金の場合静岡県の事業者で採択されてれる社数は大体300社前後です。採択率50%としても申請数は600社ほどです。小規模事業者持続化補助金の申請数が1000社もないのに今回の物価高騰等緊急対策補助金に2時間で2000社も申請するはずがあり得ません。
おそらくあの画面表示を見ていた人はさぞかし驚いたことでしょう。そしてこれから申請を予定している事業者に「もう間に合わないのではないか」と不要な不安を煽ってしまった結果になったことは問題だと言えると思います。

②申請すれば無条件で採択されるのかという疑問
申請受付がされ次第予算消化が増えていくってどういうこと?
補助金というものは申請できる対象者が限定されており、申請した事業者が計画している補助事業の内容を吟味して採択・不採択が決定されるのが一般的です。今回の物価高騰等緊急対策補助金で言えば、原材料・燃料等の物価高騰の影響及び新型コロナウイルス感染症の影響により収益面で苦しんでいる事業者が対象です(この条件もかなり緩いものですが)。そして収益が上がらない・収益性が悪化した状況をどうやって回復させるかが補助事業(何にどうやって取り組むか)になります。
今回のこの補助金ですが、「予算消化次第終了」と発表されていたこと自体疑問だったのですが、昨日の画面を見ていて「申請さえすれば中身はなんでも通ってしまうのか!」と驚かされました。要するに早い者勝ちみたいな感覚です。
「事務所のコピー用紙が値上がりしたから申請します」「水洗トイレの水道代が上がったから申請します」これで申請しても受付即採択なのか!?・・・と、とっても驚かされました。
「せめて中身をチェックしてから採択・不採択を決めてよ」と言いたくなります。

以上の通り、今回公募された静岡県中小企業者等物価高騰緊急対策事業費補助金はスタートから波乱の幕開けとなりました。まだ申請していない事業者にとって、申請終了ではなくて後日再開されること自体はありがたい話ですが、昨日の様子を見てしまった事業者からすれば「再開はいつなんだ」「実はすでに予算が消化されてしまい申請してもダメなのでは?」という疑問や不安が拭えません。このままでは「次は真っ先に申請しよう」という心理が働き毎日申請画面とにらめっこで仕事どころではありません。

ささやかなお願いですが、静岡県にはもう少し丁寧な説明と状況報告をお願いしたいところです。


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