小規模事業者持続化補助金は時間がかかる(泣)

ご活用されている方も多いのではないかと思うのですが、お店や会社の宣伝・集客目的にお手頃な補助金「小規模事業者持続化補助金」。2/3の補助率で最大50万円まで補助されます。チラシ・HP・看板・改装などをはじめ、様々な販売拡大のための取り組みを支援してくれる補助金です。当社の補助金申請支援サービスの中でも最もご活用いただいている補助金になりますが、実はこの補助金がちょっと曲者でして・・・

販売拡大のために補助金を使って様々な取り組みをしたい事業主さんは大勢いらっしゃいます。そしてそれらの事業主さんの多くは「今すぐにでも取り組みたい」と願っていらっしゃる方々ばかりです。「自分の資金だけでは無理があるけど国の補助が得られるのであればすぐやりたい」、「もうやるべき施策は決まっているから補助金の採択がおり次第すぐにでも実行に移したい」、そりゃそうですよね。

でもこの小規模事業者持続化補助金、そんな事業者さんを困らせるケースがありまして(笑)。

昨年あたりからの傾向を見ていますと、この補助金は採択結果が出るまでにものすごく時間がかかります。だいたい公募締め切りから2〜3ヶ月後。直近の公募が第5回公募で6月4日締め切りでした。補助金を活用したいみなさんは、5月に事業計画を取りまとめて申請書類を提出されています。その採択ですが・・・8月10日時点でまだ出ておりません。申請締め切りから既に2ヶ月以上が経過しています。長いですよね。第3回公募の時などは結果が出るまで3ヶ月と10日かかっています。そうなると、事業計画を立ててから実行できるまでに半年近くかかってしまうことになります。その間のほとんどは何もできないのです。これ結構苦痛でして、3ヶ月待って採択されればいいですが、もし不採択だった場合はそこから別の手段を検討しなければなりません。急いでアクションを取りたいのに、不採択だったりするとかなりリスキーです。

では、どうしたらいいでしょう。といってもできることは限られます。採択を早くしてもらう事は不可能ですから、自分たちでできる対策というのは早め早めに計画を立てていくしかないわけです。もっというと、今困っていることがあるから補助金活用を考えるのではなく、商売が順調だったとしてもさらに販路を伸ばすために今のうちからアクションを考えて補助金を活用するという頭の切り替えが必要になります。むしろ今切羽詰まって困っていることに関しては、補助金を使うのではなく早急に自分自身で解決せざるを得ないのかもしれません。余裕があるうちに(時間があるうちに)販路拡大の次のフェーズを考えるというのが補助金の正しい使い方なのかもしれませんね。

さて、次回の小規模事業者持続化補助金の公募は10月1日申請締め切りです。おそらくこの回の採択結果が出るのは早くて年末、普通に行けば来年1月半ばになります。そこからアクションを開始しますので実質来年2月からのアクションになります。「まだ今は補助金使って何かやる必要はないなー」と思われている皆さんも、「半年先も必要ないか」と考えていただけると考え方も変わってくるかと思います。今申請書を書いてもできるのは来年の2月・3月ぐらいなのですから。

いかがでしょうか、「先々には補助金を使って店の宣伝をしたい」と「なんとなく」お考えの方、先々と言っているうちにどんどん先になってしまうのがお分かりいただけましたでしょうか。小規模事業者持続化補助金は「今はまだ必要ないかな」と思っている間に活用する施策なんです。

 

 

 

 

 

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